・デントリペア(PDR)とは?
ヨーロッパの自動車メーカーで考案され、雹(ひょう)の降ることが多い欧米で、雹の被害にあった車「雹害車」を修復するのに適しているということで発展してきた新世代の自動車外板修理工法です。車に出来てしまったヘコミ(デント)を専用特殊工具を使ってボディーの裏側から丹念に揉み出すことにより、凹んでいた部分を元の状態まで修復(リペア)しますから板金塗装工法のようなパテ付け・再塗装の必要がありません。オリジナルの塗装を生かせるのも嬉しいですよね。修復後は「どこに凹みがあったっけ?」と思われること、間違いないでしょう。
・どのデントリペア技術者が施工しても同じではないのですか?
単純ながら繊細な作業が必要とされる技術ゆえに、技術者の技量・経験によって残念ながら仕上がりに差が出てしまいます。
自分の大切な車を委ねるのですから、施工店は病院を選ぶのと同じように、十分な御検討が必要だと思います。
・鈑金塗装(BP)とどこが違うの?
デントリペアでは従来の鈑金塗装のように「パテ付け・再塗装」などは一切行いません。何故か?板金では「ヘコミ=鉄板が伸びている」を「塗装を削ってから、熱を加える」ことによって「絞っていかなければならない」ので、「再塗装」は必要不可欠ですが、デントリペアの「絞り」は鉄板の裏側を、時には「数百回」と押すことによって行うので、わざわざ塗装面にダメージを与える必要は無いんですね。余計な作業工程を省くことが出来るから「低価格・時間短縮・高品質」を、お客様に安定してご提供できるんです。何よりも、「新車の塗装を生かしたまま修復できる!」というのがお客様にとって一番のメリットですね。
・工具が入らない場所は修理できないの?
車の構造上、工具が入らない場所でも修理は可能です。 修理方法としてはボディーの表側(塗装面側)から凹み部分に特殊ツールを溶着した後それを引いて、「凹みを引っ張り出す」方法があります。しかし、裏からツールで押せないという理由から、微調整が出来ないので若干のゆがみが残ることもあります。
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どういうヘコミ修理に適しているの?
基本的には「車が静止状態で出来た、塗装の傷んでないヘコミ」が対象となります。例えば「駐車場で隣の車がドアを開けた時にぶつけられた」とか「誰かに蹴飛ばされた」、「自転車のハンドルで擦られた」「トランクを閉める時に押しすぎて凹ました」などが挙げられます。「雹害車」には最適な修理方法ですね。又、現車確認後の判断とさせて頂きますが、「自動車同士の事故や、ブロック塀で擦ったヘコミ」などの「車が動いている状態」で出来た凹みは塗装が剥げていたり、予想以上に鉄板が伸びていることが多いので、板金塗装をお薦めするケースも有ります。(上記で述べた「デントリペアの絞り」にも限界が有るので。)その場合は、当店が絶対の信頼をよせている優秀な板金工場をご紹介させて頂きますので、どうぞご安心ください!
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修理日数ってどの位かかるの?
小さなヘコミ(エクボ)程度なら、作業条件が合えば5分~10分で終わります。コーヒーを飲んでいる時間も有りませんね。通常は60分程度みておいてください。
*ヘコミの大きさ、複雑さ、混み具合によっては一晩お預かりする場合もあります。
・修理費用はいくら位?
ヘコミの大きさ、車種、状況にもよりますが、詳しくは「施工料金(グループ共通)」をご覧ください。ヘコミの状況によっては板金塗装で修理する金額と変わらなくなる場合も御座いますが、トラストデント・グループのお客様には自動車保険を使って修理するお客様も少なくありません。スタッフまでお気軽にお尋ねください。エクボ以外は基本的に現車確認後のお見積り額提示となりますが「お問い合わせ・お見積り」ページからお気軽にお尋ねください。
・裏側から押した時に塗装面にヒビが入ったり、剥がれたりすることは無いの?
可能性はあります。というのも、通常「エクボ」と呼ばれているような小さな凹みならば可能性は低いのですが、当店で作業しているような「大きなへこみ」「プレスライン上のへこみ」「深いへこみ」などは相当な強い力が加わらないと出来ない凹みなので、ぶつかった衝撃で塗装と鉄板がすでに剥離している場合や、塗装の裏側にクラックが入ってる事があります。そういった凹みを修理している最中で塗装が割れたりする可能性が無いとは言い切れません。それと再塗装されている車も要注意です。再塗装する際に下地処理がいい加減だと危険ですね。当店では作業前にお客様にこういった事を充分にご説明して、納得されてから作業に移らせて頂いてます。
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塗装のキズは残っても良いけど、凹みだけでも修理してくれるの?
お客様の後々のご満足を考慮しますと、基本的には板金塗装をお勧めしておりますが、ご希望があればもちろん施工可能です。「キズはタッチペンで直すから、凹みだけ直して」と言われるお客様も大勢います。お気軽にご相談ください
・どれ位の大きさ、複雑なヘコミまで対応できるの?
「塗装を生かさなければならない」という絶対条件がありますから、デントリペアにもやはり限界はあります。「修正可能な許容範囲」は板金塗装にかなわないと思います。ただ、デントリペアの限界はここまでというラインは私達トラストデント・グループでは引いておりません。1台1台ヘコミの状況が違いますから。おおよその目安は「施工例」をご覧になれば、おわかりになると思います。
・その他ご質問がございましたら、お気軽にお電話またはメールにてお問い合わせください